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異端児の救出、好敵手との戦闘を経て、Lv.4への昇格ランクアップを果たしたヘスティア・ファミリアの冒険者、ベル・クラネル。それに伴い派閥のランクも上昇し、ベルたちはギルドから強制任務を課されることに…。

ミアハ、タケミカヅチの派閥、そしてアイシャも伴い、派閥連合のパーティでダンジョンへ挑むこととなったベルたち。2人のLv.4冒険者を擁するパーティは、順調に中層を突破し、24階層で野営を張ることに…。

25階層での異常事態。強化種となり知性を有したモンスターに強襲され、宿り木を撃ち込まれた千草は、その体をむしばまれてしまう。ベルたちは地上への帰還よりも、千草をむしばむ元凶を断つことを選択するが…。

強化種との戦闘のさなか、パーティからはぐれてしまったベルは、滝壺の底でマーメイドの異端児・マリィと出会う。彼女の生き血で全快したベルは、マリィに連れられ安全な場所へと一時避難することに。

怪物進呈に怪物のうたげ。モンスターにあるまじき戦術を使い、リリたちを追い詰める強化種だったが、春姫が妖術・ココノエを放ち、形勢は逆転したかに見えた。しかし、強化種の狙いは、冒険者たちが集めた魔石で…。

地上で神々が昇華したベルやヴェルフのふたつ名を議論し、定めていた頃。強化種を討ち果たしたベルと仲間たちは、地上へ帰還するための準備を進めていた。リリは久々にベルとゆっくりした時間を過ごそうとするが…。

「リュー・リオンが冒険者を殺害」という耳を疑うような話をベルたちは耳にする。有り得ないと確信に近い思いを抱く面々ではあるが、リヴィラの冒険者たちは色めき立ち、リューの討伐隊を組織していく。

リューの討伐隊は、下層で起きた異変を受け、25階層での見張りと27階層への捜索隊に分割されることに。それに伴ってベルたちも、捜索隊に参加するベルと、冒険者・タークを監視するグループに分かれて行動を始める。

過去の敵を追い詰める復讐鬼。そんなリューの姿を目の当たりにしたベルだが、それでもリューに冒険者殺害の真相を問いただし、「やっていない」という言葉を引き出す。全てはジュラやタークが仕組んだ謀略で…。

ダンジョンが秩序を保つために産み落とした破壊者。ボールスが率いていた上級冒険者たちは一瞬で生命を散らし、世界を恐怖、絶望、断末魔のみが支配する。ジュラの真の狙いは、この破壊者を呼び出すことで…。

破壊者の異常な力と速度、そして魔法反射。あらがうことすら許されず、ベルは右腕を失い、首の骨も砕かれてしまった。リューの治療魔法により、何とか生命はつながったものの、破壊者の殺りくは続き…。

破壊者との戦いのさなか、ラムトンの襲撃に巻き込まれ、ベルとリューはダンジョンのさらに深くへと落ちていく。ベルとリューが行き着いた先は深層。そこは第一級冒険者すらのみ込む奈落の世界だった…。

手負いのリューを抱えたまま、中層や下層とは比較にならない、極限状態での戦闘を繰り返すベル。一方、リリたちは己の実力をはるかに超えた迷宮の孤王、アンフィス・バエナを相手に死闘を繰り広げ…。

迷宮の孤王(アンフィス・バエナ)の強攻策により、リリたちのパーティはなす術なくがかいしていく。もはや打つ手なしかと思われるなか、桜花、ヴェルフ、アイシャが、無謀とも思える特攻を開始する。

片時も緊張の糸を緩めることが許されない深層で、代わる代わる休息(レスト)を取り、体力の回復を図るベルとリュー。そんな2人を捜索すべく、髪一重の戦闘・冒険をくぐり抜けたリリたちも動き始めていたが…。

深層探索の経験者であるリューから教えを受けつつ、ベルたちは深層と下層の分水嶺の36階層を目指す。片や、ベルたちが落ちた深層を目指すリリたちは、命運をヴェルフに託し、彼を守り多数のモンスターと戦い続ける。

ボールスがベルを見失ったという27階層に到達したリリやヴェルフたち。そこには、ただせいさんな戦闘跡だけが残るばかりだった。深層では、満身そういとなったベルとリューが何とか生命をつなぎ止めていて…。

異端児(ゼノス)による救援、椿やアーニャたちとの合流を経て、深層へと向かう態勢が整ったリリたち。想定をはるかに超える危険な領域ではあるが、誰もがベルのために、奈落の世界に進むことを決断する。

37階層、白の迷宮(ホワイトパレス)の中心にそびえる闘技場(コロシアム)は、モンスターが無限に産み落とされ、命尽きるまで戦い続けるという。地上への道を切り開くには、その闘技場を渡らなければならず…。

過去、迷宮都市(オラリオ)に“正義”を掲げる集団、アストレア・ファミリアがいた。リューを受け入れ、彼女のよりどころとなった唯一の派閥。そして、ダンジョンの闇にのまれ、その名は歴史からはかなく消え…。

尽きることなき生存本能が引き寄せた幸運、貫き通した意思と正義をもって、九死に一生を得たベルとリュー。崩落した闘技場(コロシアム)の地下で偶然発見した未開拓領域で、2人は束の間の休息を取ることに。

守るべき妖精を安らかな眠りにいざない、少年は1人戦地へと赴く。そんな少年を待つものは、厄災たる破壊者。それはかつて、妖精から全てを奪い去った元凶、そして地上への道程を阻む最後にして最大の難関だった。